「いつも来てくれて、申し訳ないね…」
母がそう言うたびに、胸がチクっと痛みました。
心配で会いに行っているのに、その行動が母を「申し訳ない気持ち」にさせていた。
圧迫骨折の診断から3ヶ月後、私は「頑張ることをやめる」という、少し勇気のいる選択をしました。
親が骨折してから、自分のことを後回しにして介護に追われてる。でもそれって正しいのかな…。
私もそうでした。でも3ヶ月経って、「頑張りすぎること」がお互いを苦しくさせていたって気づいたんです。今日はその話をしますね。
「1ヶ月は安静に」、日常が一変した
圧迫骨折の診断後、お医者さんから「1ヶ月は安静に」と言われました。
たった一言なのに、その言葉の重さを実感したのは帰宅してからです。
買い物に行けない。掃除機をかけられない。重いものが持てない。
母がいつも当たり前にやっていたことが、一気にできなくなったんです。
「じゃあ私が行く」そう決めたのは自然な流れでした。買い出し、料理のサポート、掃除。できることをやろうと思っていました。最初は。
ちょうどそのころ、介護福祉士の試験が迫っていた
実はこのタイミング、私にとってもとても大事な時期でした。介護福祉士の試験が目前に迫っていたんです。
正直に言うと、「自分のことに集中したい」という気持ちと、母のことをしなければという気持ちが、毎日ぶつかり合っていました。
勉強しなければいけない。でも母のそばにいなければいけない。頭ではわかっているのに、思うように時間が取れなくて、気づくと心の中にじわじわとイライラが溜まっていく…。
そのイライラを母にぶつけてしまいそうになったとき、「あ、これはまずい」と…。このままじゃいけない、と感じていました。
「申し訳ない」という言葉が、気づかせてくれた
毎日のように実家に通ううちに、母が口癖のように言うようになりました。
「悪いね、いつも来てもらって」
「申し訳ないと思ってるよ」
最初は「気にしないで」と返していました。でもある日、ふと気づいたんです。
私が頑張って会いに行くほど、母の「申し訳ない気持ち」が積み重なっていく。
私がやっていることは、母のためになっているようで、実は母を「負担をかけている人」にしてしまっていたのかもしれない…そう思ったとき、少し立ち止まりました。
「あえて行かない日を作る」という選択
考えた末に出した答えは、「行かない日を意識的に作る」ことでした。
最初は「冷たいんじゃないか」と思いました。でも、少し距離を置くことで、母も「今日は大丈夫」と思える時間ができる。申し訳なさを感じなくていい日が生まれる。
毎日会いに行くことだけが愛情じゃない。
お互いが苦しくならないための距離感を保つことも、愛情のかたちのひとつなんだと、ようやく思えるようになりました。
全部を一人で抱えなくていい
距離を取ることにしたとき、もうひとつ気づいたことがあります。
「外の力を借りてもいいんだ」ということ。
圧迫骨折と診断されてまもなく、母の口から「宅配弁当を頼もうかな」という言葉が出ました。
以前なら「そんなの悪い」と断っていたような母が、自分から言い出したんです。
それを聞いて、私はホッとしました。「外の力を借りること」を、母自身が選び始めた。それはとても大きな一歩でした。
-
-
母の圧迫骨折で始めたワタミの宅食|現役介護士の娘が3ヶ月使って感じた正直な話
「お弁当、宅配にしてみようかな…」 その言葉は、私ではなく、母の口から出てきました。 今年の1月、母が圧迫骨折と診断されました。突然のことで、正直かなり焦りました。しばらくは動けない日が続いて、私が食 ...
続きを見る
よくある質問
介護で自分の時間が取れないとき、どうすればいい?
「行かない日を作る」「外のサービスを使う」など、自分が全部担わなくていい仕組みを少しずつ取り入れることが大切です。罪悪感を持つのは当然ですが、休むことで長く続けられる介護ができます。
親が「申し訳ない」と言うとき、どう返せばいい?
「気にしないで」と返すより、「来たかったから来てるよ」と伝える方が親は安心できることもあります。また、親が申し訳なさを感じ続けているなら、訪問頻度を見直したり、外部サービスを使って親の自立感を守る選択も一つです。
宅配弁当サービスはどうやって選べばいい?
配達エリア・値段・食事の形態(冷凍か常温か)・栄養バランスなどで比較するのがおすすめです。母が実際に使ったサービスの詳しい話は別の記事でまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。
まとめ|正解はわからなくても、無理をしないことが正解
あれから時間が経ったいまも、「これで良かったのかな」と思うことはあります。正解なんて、たぶん今もわかっていません。
でも一つだけ言えることがあるとしたら、
- 無理を続けることが、介護の正解じゃない
- 一人で抱え込まなくていい
- 外の力を借りることは、逃げじゃなくて選択
ということです。
頑張りすぎてるって自分でも分かってるけど、手を抜くことに罪悪感があって…。でももっと気持ちを楽にしていいんですね。
その罪悪感、すごくわかります。でもね、少し力を抜いてもいいんですよ。あなたが倒れたら、誰が親を支えるの?自分を大切にすることも、介護の一部だからね。
一人で頑張りすぎていませんか?話せる場所があります☘️
