「もっと会いに行けばよかった」
「あのとき素直に感謝を伝えておけばよかった」
介護の現場で働いていると、こんな言葉を何度も聞いてきました。
後悔するのは、いつも「やらなかったこと」なんです。
でも、この記事を読んでいるあなたは、きっと大丈夫です。「何かしておきたい」と思えていること自体が、すでに一歩踏み出しているから。
この記事では、現役介護士でもある私が、「親が元気なうちに、今できること」をリアルな体験とともにお伝えします。
親が高齢になってきて、なんとなく不安です。後悔しないために、今何かしておくべきでしょうか…
その不安、大切な感覚だと思います。介護士として、また一人の娘として感じてきたことをお伝えしますね。
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介護が始まってから聞こえてくる「後悔の言葉」
介護の現場で10年以上働いてきた中で、ご家族からよく聞く言葉があります。
- 「もっと早く会いに来ればよかった」
- 「親が元気なうちに、もっと話を聞いておけばよかった」
- 「ありがとうって、ちゃんと言えばよかった」
- 「一緒に旅行しておけばよかった」
介護が必要な状態になってから、こうした言葉が出てくることがとても多いんです。
後悔するのはいつも「やらなかったこと」。やりすぎて後悔する人は、ほとんどいません。
だからこそ、「親が元気なうちに」できることを、今のうちにしてほしいと思っています。
気づいたときが、始めどき
親の老いって、ある日突然気づくことが多いです。
「この間まで元気だったのに」「去年より急に老けた気がする」
私の父も、2025年の春に80歳を迎えました。
10年前に母の古希のお祝いをしたときの写真と見比べると、「あのときの両親、若かったなあ」としみじみ感じました。10年ってあっという間なんですよね。
次の10年後、同じようにお祝いできるかどうかはわからない。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、時間はどんどん過ぎていきます。でも、気づいた今日が一番早い日。今からで、全然遅くないんです。
後悔しないために、今できること7つ
大げさなことじゃなくていい。小さなことから始めるだけで十分です。
① 連絡の頻度を少し増やす
週1回でも、月2回でも。電話でもLINEでも。内容は「元気?」だけで十分です。
連絡することで親の体調や様子が自然にわかるようになり、変化に気づきやすくなります。
② 一緒に写真を撮っておく
「今の親の顔」を写真に残しておくことが、後になってどれほど大切なものになるか。
会ったときは、ぜひ一緒に写真を撮ってください。日常の何気ない一枚が、いつか宝物になります。
③ 昔の話を聞いておく
「お父さん・お母さんが若いころはどんな人だったの?」
親の若い頃の話、好きだったこと、苦労したこと。聞けるうちに聞いておいてください。介護が始まってから「もっと話を聞いておきたかった」というご家族の声を何度も聞いてきました。
④ 感謝を言葉や形で伝える
照れくさくて言えないのは、みんな同じです。でも、言えるうちに言っておいてほしいんです。
私は父の80歳(傘寿)のお祝いに、花束と一緒に「お父さん、80年元気でいてくれてありがとう」と書いたカードを渡しました。
普段絶対に言えないような言葉でも、こういう節目だからこそ伝えられる。「やってよかった」と心から思える体験でした。
⑤ 節目のお祝いをちゃんとする
77歳(喜寿)、80歳(傘寿)、88歳(米寿)…。日本には高齢者を祝う節目がたくさんあります。
「特にしなくてもいいかな」と思いがちですが、親にとっては家族に祝ってもらえることがとても嬉しいものです。小さなお祝いでも十分。「やらなかった後悔」よりずっといいです。
私が実際に父と母それぞれの80歳(傘寿)のお祝いで使ったグッズをご紹介します。よかったら参考にしてみてくださいね🎉
▼ 父の傘寿(80歳)のお祝いで使いました!
▼ 母の傘寿(80歳)のお祝いで使いました!
⑥ 介護のことを、元気なうちに話し合っておく
介護が始まってから慌てて話し合うより、元気なうちに「もし介護が必要になったらどうしたい?」と聞いておくことが大切です。
「施設に入りたい?家にいたい?」「誰に介護してほしい?」
重たい話に感じるかもしれませんが、これを話し合っておくだけで、いざというときの後悔が大きく減ります。
⑦ 距離感を大切にする
親との関係は、うまくいく日もあれば、親子だからこそイライラする日もあります。私もそんな繰り返しです。
無理して近づきすぎなくていい。近すぎず、遠すぎず、自分らしくいられる距離感で関わっていくことが、長く続けられる親子関係だと思っています。
「介護のこと、元気なうちに話し合う」って、なかなか言い出しにくくて…
本当にそうですよね。「急に何?」って思われそうで…。でも「もしものために聞かせて」という言い方だと話しやすいですよ。私も一緒に考えます。
親のこと、誰かに話してみませんか?☘️
╬ りさこに気持ちを話してみませんか ╬
「親への感謝」は、自分のためでもある
親に感謝を伝えることって、親のためだけじゃないと思っています。
やらなかったら、後悔するかもしれない。でも、ちゃんと伝えたら「あのときやってよかった」と思える。
後悔しないために行動することは、自分自身を守ることでもあります。
「今から遅いかな」と思っている方へ。遅くないです。今日からで十分です。
よくある質問
親と仲が良くない場合でも、後悔しないためにできることはありますか?
あります。「仲が良い・悪い」に関係なく、「自分がやれることをやった」という事実が、後の後悔を減らしてくれます。無理に仲良くしなくていい。小さな連絡や節目のお祝いだけでも十分です。
介護のことを親に話すタイミングはいつがいいですか?
「元気なうち」が一番です。体が不自由になってからでは、本人の意思が伝わりにくくなることもあります。誕生日や節目のお祝いの後など、穏やかな雰囲気のときに「もしものための話」として切り出すと比較的話しやすいです。
遠くに住んでいて、なかなか会いに行けません。
会えない分、連絡の頻度を上げることが大切です。電話・LINEでの会話、ビデオ通話なども積極的に活用してみてください。「会えない罪悪感」を感じている方も多いですが、こまめな連絡はその分を十分カバーできます。
まとめ|「ありがとう」は言えるうちに
後悔しないために、今できること。
- 連絡の頻度を少し増やす
- 一緒に写真を撮っておく
- 昔の話を聞いておく
- 感謝を言葉や形で伝える
- 節目のお祝いをちゃんとする
- 介護のことを元気なうちに話し合う
- ちょうどいい距離感を大切にする
大げさなことじゃなくていい。どれかひとつでも、今日から始めてみてください。
「あのときやっておいてよかった」と思える日が、きっと来ます。
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