エンディングノート、気になってはいるの。でもなんだか重くて、手が出ないのよね…。まだ早い気もするし。
わかります。私も「銀行のことくらい、どこかに控えておいたほうがいいのかも…」と前から思いつつ、ずっとそのままにしていました😅
作ろうと決めたきっかけは、実は親のほうでした。
両親も高齢になり、母の介護も始まって。「銀行のこととか、ちゃんと分かるところに置いておいてね」って、親に言ったことがあったんです。
そう言ったあとで、はっとしました。それ、私も同じじゃない?
今、私が急に死んだら、手続きをぜんぶやるのは実家の親。48歳、賃貸でひとり暮らし。銀行のこともスマホのことも、私しか知らないことだらけです。
しかも私は、ブログやネットで登録しているものが人一倍多いんです。私に何かあったら、この始末をするのは…こりゃ周りが大変になるわ💦と思ったのもあります😅
それで作ってみたのが、エンディングノートよりずっと手前の「ありかリスト」という紙です。作り終えた正直な感想は…「これだけあるんじゃ、家族は泣くわ」でした(笑)
「ありか」は、「どこに何があるか」のことです。暗証番号やパスワードの中身は書かずに、「〇〇銀行に口座がある」「スマホの契約はこの会社」というありかだけを書くから、ありかリスト。
中身の秘密は書いていないので、万が一誰かに見られても被害が小さい。それでいて、家族には「ここを探せばいい」がぜんぶ伝わる紙です。
この記事では、私が実際に作ったありかリストの中身と、作ってみて初めて気づいた「家族が困ること」をお話ししますね。
エンディングノートを書くつもりは、そもそもなかった
正直に言うと、私はエンディングノートを書こうとして挫折したわけではありません。書くつもりが、そもそもなかったんです。
人生の振り返りとか、お葬式やお墓の希望とか。そこまでの覚悟は、まだありません。
私がやりたかったのは、もっと小さいことでした。
銀行の口座とか、私にしか分からないことを控えておいて、家族に「何かあったときは、ここに置いてあるから見てね」と伝えておく。それだけです。
その「それだけ」を紙にしたのが、この記事でいう「ありかリスト」です。終活じゃなくて、家族への引き継ぎメモ。エンディングノートが重いと感じている方も、ここからなら始められると思うんですよね。
書くのは「パスワード」ではなく「ありか」だけ
ここ、いちばん意外だったところです。
こういうリストって、暗証番号やパスワードを書くものだと思っていませんか?私も最初は、口座と一緒にパスワードも控えておくつもりでした。
でも、調べてみると相続の手続きに故人のパスワードは基本的に使わないんですよね。
家族が銀行に電話して「本人が亡くなりました。相続の手続きをしたいです」と伝えれば、あとは銀行が案内してくれます。必要なのは銀行の名前と支店名だけ。
例外は、スマホを開くパスコードとマイナンバーの暗証番号くらい。これだけは紙に書いて封筒に入れて、リスト本体とは別の場所に置いています。
そしてありかリストのほうには「その封筒は〇〇にあります」と、置き場所まで書いてあります(どこかはブログでは伏せますが、家族ならすぐ分かる場所です)。中身の番号は書かないけれど、封筒の「ありか」は書いておく。こうしておけば、リストを見られても番号は分からないし、家族は迷わずたどり着けます。
実はこの「スマホのパスコード」、最近読んだワタナベ薫さんの『おひとりさまの生存戦略』にも、分からないと残された人が本当に困る、と書かれていました。
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銀行の口座は「控えておかないと」と思っていたけれど、スマホのロック解除の番号までは、気づけていなかった私でした。
パスワードを書かなくていいなら、怖いものはありません。銀行の名前を書き出すだけなら5分です。
作ってみたら「家族が困ること」が13個あった
最初は銀行の一覧だけのつもりでした。それが「これって私が死んだあと、どうなるの?」と気になっては調べ、書き足し…を繰り返すうちに止まらなくなって、最終的に紙4枚・13項目になりました。
「え、そんなにあるの?」って思いますよね。私も思いました。普通に暮らしているだけなのに、です。
イメージはこんな感じです。実物は防犯のため出せないので、ブログ用に作った記入例のサンプルですが、書いているのはこの程度のこと——中身の秘密はひとつもありません。

書きながらずっと感じていたのは、家族が「全く知らない」のと「少しでも知っている」のとでは、全然違うということでした。
何があるのかすら分からなければ、家族にとっては手がかりのない宝探しです。通帳はどこ?契約は何がある?…途方に暮れる姿が目に浮かんで、書く手が進みました。
特に「これは家族が絶対つまずく」と感じたものを紹介しますね。
まさかの最優先は「勤務先」でした
家族が真っ先に電話すべき相手、銀行だと思っていたら違いました。勤務先です。
未払いのお給料は、請求しないともらえません。お葬式のお金の補助(葬祭費)も申請しないとゼロ。待っていても誰も教えてくれない、申請制のお金が意外とあるんです。
介護士として働いてきて手続きには慣れているつもりでしたが、自分の死後のこととなると知らないことだらけでした💦
家賃もネットも、解約するまで止まらない
賃貸に住むおひとりさまにとって、ここが一番の盲点かもしれません。
家賃は、誰かが解約の連絡をするまで毎月発生し続けます。電気・ガス・水道・ネット回線もそうです。
さらにネット回線は、レンタルしている機械の返却が必要でした。でも「モデムを返却してください」と書いても、家族には通じないんですよね。
うちには黒い機械と白い機械が並んで置いてあります。どっちがモデム?私だって最初は自信がなかったのに、親に分かるわけがない(笑)
だからリストにはこう書きました。「返すのは『NTT』と書いてある黒い機械だけ。白いのは私の物なので処分してOK」。
専門用語じゃなくて、見た目で書く。これなら誰でも間違えません。
「名義は母、支払いは私」のねじれ契約に気づいた
書いていて手が止まったのが、コープの宅配でした。
契約の名義は母。でも支払いは私の口座で、ネットでの注文も私がやっています。母の介護がきっかけで始めたので、自然とこうなっていたんです。
もし私が急にいなくなったら?母は解約の仕方どころか、続け方すら分からないんですよね。
だからリストには「続けるかやめるかは、お母さんが決めてね。注文は紙の用紙でもできるよ」と、選べる材料まで書きました。
名義とお金と操作する人がバラバラの契約、家族のために動いている人ほど、きっとあると思います。一度探してみてください。
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銀行への連絡は、慌てなくていい
「銀行に亡くなったと伝えると、口座が凍結されて引き出せなくなる」って聞いたことありませんか?これは本当です。
でも、お金が消えるわけではありません。凍結は相続人のためにお金を守る仕組みで、手続きをすればちゃんと受け取れます。
急ぎの葬儀代には「仮払い制度」があって、1つの銀行あたり最大150万円まで、相続手続きの完了前でも引き出せます(2026年7月時点)。
なので私はリストの一番上に、やる順番を書きました。①勤務先 → ②アパート → ③銀行 → あとはゆっくりで大丈夫、と。
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家族の誰が読んでも動けるように。書き方で工夫した4つのこと
せっかく作っても、読んだ家族が動けなければ意味がないですよね。私が工夫したのはこの4つです。
- やる順番を最初に書く(全部やろうとすると家族が倒れちゃうので)
- 専門用語でなく見た目で書く(「NTTと書いてある黒い機械」方式)
- 「しなくていいこと」も書く(未払いのハガキが来ても慌てなくていい・急いで全部に連絡しなくていい、など)
- 置き場所を決めて、家族に一言伝える(私は無印良品のパスポートケースに通帳類と一緒に入れました)
特に3つ目は大事だと思っています。全部に連絡する必要はなくて、放っておいても害のないものは放っておいていい。お金が漏れる・払い続けてしまう・生活が止まる、この3つだけ優先すればいいんです。
ちなみにサブスクについて調べてみたら、契約は自動では消えないそうです。口座やカードが止まれば支払いとサービスは止まりますが、解約の手続き自体は家族がすることになります。
ただ、ほとんどの会社は家族による解約を受け付けていて、ログイン情報がなくても手続きできるそうです。家族が本当に困るのは「何を契約しているか分からない」こと。だからリストには、使っているサービス名を書いておくだけで十分なんです。
それと、どんなに完璧なリストも、見つけてもらえなければ存在しないのと同じです。
だから先日、実家の母に「もしもの時は、ここに書いてあるからね」と伝えてきました。
ただ、口で伝えただけだと忘れられてしまいそうで…。リストがうちのどこ・どのファイルにあるか写真を撮って、ChatGPTにわかりやすい1枚の案内シートにしてもらいました(笑)
その案内シートは、実家のタンスの中へ。「どこにあるか」だけの小さな地図ですが、いざという時に母の記憶に頼らなくて済みます。
実物は防犯のため載せられないので、同じ構成で作った見本がこちらです。

ちなみに母には「私がお母さんより先に逝ったら、の話だよ」と言ったら…
「とりあえず先には逝くな」と返されました(笑)
照れくささは、不思議とありませんでした。これで家族が少しでも困らなければいいな——それだけの気持ちです。
ありかリストのよくある質問
エンディングノートとありかリストは何が違うの?
エンディングノートは葬儀やお墓の希望、人生の振り返りまで含む大きなものです。ありかリストは「どこに何があるか・どこに電話するか」だけの事務メモ。重くて書けない人は、ありかリストから始めるのがおすすめです。
パスワードや暗証番号は本当に書かなくて大丈夫?
相続の手続きに故人のパスワードは基本的に使いません。銀行名と支店名が分かれば、家族は窓口で手続きできます。私はスマホのパスコードとマイナンバーの暗証番号だけを紙に書いて封筒に入れ、リスト本体とは別の場所に置いています。そしてありかリストには、その封筒がどこにあるかを書いてあります。番号そのものは書かない、でも封筒のありかは書く。この分け方なら、家族は迷わず見つけられます。
何に書いて、どこに置けばいい?
特別なノートは要りません。私はA4の紙4枚に書いて、通帳やマイナンバーの書類と一緒に無印良品のパスポートケースへ入れました。大事なのは、家族に「ここにあるよ」と一言伝えておくことです。
銀行に知らせると口座が凍結されるって本当?
本当です。ただ、お金が消えるわけではなく、相続の手続きをすれば受け取れます。急ぎの葬儀代には、1つの銀行あたり最大150万円まで引き出せる「仮払い制度」もあります(2026年7月時点)。
まとめ:紙4枚で、夜の不安がひとつ軽くなりました
ありかリストを作って、いちばん変わったのは私自身の気持ちでした。
「私に何かあったら、家族はどうするんだろう」という漠然とした不安が、「あの紙を見れば大丈夫」に変わったんです。
- エンディングノートが重いなら、事務メモの「ありかリスト」から
- 書くのはパスワードではなく「ありか」だけ。だから怖くない
- やる順番は ①勤務先 → ②住まい → ③銀行 → あとはゆっくり
- 置き場所を決めて、家族に一言。見直しは年1回
母の圧迫骨折のとき、「突然」は本当に突然やってくるんだと身にしみました。あのとき動けたのは、たまたま私が娘で、介護士だったから。私の側の「突然」にも、備えておきたくなったんです。
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母が圧迫骨折と診断されました|突然の介護に、私が感じた正直な気持ち
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エンディングノートはまだ書けそうにないけど、銀行の名前を書き出すだけなら…今夜できるかも。
それで十分ですよ😊 完璧じゃなくていいんです。銀行の一覧が1枚あるだけで、家族の数日分の混乱が消えますから。私も少しずつ足していったら、気づいたら4枚になっていました☘️
ちなみに、リストはその後も育ち続けています。暮らしていると「あ、これも家族は知らないな」が見つかって、余白への書き足しがどんどん増えていくんです(笑)
エンドレスになりそうなので、見直しは「大きな変化があったとき+年1回」と決めました。リスト作りに時間をかけすぎたら、本末転倒ですものね。
それともうひとつ、思いがけない収穫がありました。書き出してみて初めて、自分がこれだけのものを抱えて、契約して、持っているんだと全体が見えたんです。
全体が見えると、「これは家族のために減らしておこうかな」と思うものも出てきました。使っていない契約は、これから少しずつ解約して身軽にしていくつもりです。
家族のために作ったリストが、自分の暮らしの棚卸しにもなりました。
誰にも頼らず生きているようで、最後は誰かに引き継ぐことになる。それなら元気なうちに、読む人にやさしいメモを残しておきたいですよね。
あなたの「今夜の5分」を、応援しています🌸
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