「お母さん、どこへ行ったんだろうか…」
お昼を過ぎても帰ってこない母を、実家でひとり待っていたあの日のことは、今でもはっきりと覚えています。
まさかあの日が、私の「介護が始まった日」になるなんて、思ってもいませんでした。
うちの親も最近「腰が痛い」って言ってるけど…まさか骨折とは思わないよね💦
そうなんです。転んでもいないのに骨折するって、わからないですよね。だからこそ、気づいてあげられなかった…。今日はそんなお話をしますね。
年末のあの頃、母はずっと動き続けていた
年末というのは、母にとって「一年で一番忙しい季節」です。おせちの準備、お正月のお花の手配、買い出し、食事の段取り。毎年当たり前のようにこなしてきた仕事を、今年も淡々とこなしていました。
お正月のお花を整えるとき、しゃがんだ姿勢が長く続いたようです。その数日後から、「なんか腰が痛いな…」とぽつりと言い始めました。
私はそのとき、「年末の疲れじゃないか…」「ちょっと腰を痛めただけだろうな…」くらいにしか思っていなかったんです。まさか骨が折れているとは、これっぽっちも想像していませんでした。
1月2日・初詣で気になったこと
腰が痛いと言いながらも、母は一緒に初詣に行くと言いました。止める理由もなく、私と母は近くの神社へ。歩いて参拝して、歩いて帰ってきました。
帰り道、母が腰をトントンと手で叩く仕草をしていて、「まだ痛いんだろうな」と心の中で思いました。でも、何も言えなかった。「大丈夫?」と聞いても、きっと「大丈夫よ」って言うだろうと思って。
あの時、もっとちゃんと声をかけていたら…と、後から何度も思いました。
1月5日・「大変なことになってしまった…」
1月5日、母は「腰が痛いから病院に行ってくる」と、一人で近所の整形外科へ歩いて向かいました。私はちょうど実家にいたので、のんびり待つつもりでいました。
でも、お昼を過ぎても帰ってきません。
「なんで?近くの整形外科なのに?…」と不安になり始めたころ、近くで救急車のサイレンが聞こえてきました。「もしかして…母じゃないよね?」 そんな考えが頭をよぎって、急いで外の様子を見に行ってみたり、落ち着かなくてソワソワしていたことを覚えています。(後でわかったのですが、救急車は別の方だったようです)
ようやく母が帰ってきたのは、かなり時間が経ってから。玄関先で一言、
「大変なことになってしまった」
その言葉を聞いた瞬間、胸がギュッと締め付けられました。
「圧迫骨折」という診断
母が整形外科で告げられた診断は、「腰椎圧迫骨折」でした。
検査中は痛みをこらえながら、何度も体勢を変えさせられてかなり大変だったそうです。動けなくて私に連絡しようかと思っていたそうです。コルセットを巻いて、痛み止めをもらって帰ってきた母。痛み止めを飲んだ後は「少し楽になってきたわ」と笑顔を見せてくれて、私もひとまず安心しました。
でも正直、頭の中は「圧迫骨折って…何?転んでもないのに?」という疑問でいっぱいでした。
私が感じた、正直な気持ち
圧迫骨折について調べてみると、転倒や外傷がなくても起こりうると知りました。そういえば介護の現場でも腰痛かと思っていたら
「圧迫骨折」だったと後で判明し入院になった方もいたんですよね。特に女性は更年期以降に骨密度が下がりやすく、日常的な動作だけで骨が潰れてしまうこともあるんだとか。
母自身も、まさか自分がそうなるとは思っていなかったと言っていました。「自分はまだ大丈夫」って、ずっと思っていたそうで…。
その言葉がずっと心に残っています。
「自分はまだ大丈夫」でもそれは、親だけじゃなくて、私自身も思っていたことだったから。
母の診断をきっかけに、私は自分の骨や体のことを、初めてちゃんと考えるようになりました。更年期という年代に入って、骨密度や筋力のことって、もう他人事じゃないんだなって。
「なんでもっと早く気づいてあげられなかったんだろう」
正直に言うと、後悔もありました。
腰が痛いって言っていたのに、「疲れかな」「ただの腰痛かな」で終わらせてしまったこと。初詣のとき、腰をトントン叩いているのを見ていたのに、「大丈夫?」のひと言が言えなかったこと。
でも、それは仕方なかったとも思っています。介護や親の体の変化って、「気づいたとき」に始まるものだから。気づく前に準備できる人なんて、なかなかいないですからね。
介護のこと、一人で抱え込まないで☘️
よくある質問
圧迫骨折って転ばなくてもなるの?
はい、なります。特に女性は更年期以降に骨密度が低下しやすく、骨が脆くなり日常的な動作(しゃがむ・重いものを持つなど)だけで骨が潰れてしまうことがあります。これが骨粗鬆症による「圧迫骨折」です。外からの強い衝撃がなくても起こりうるため、気づきにくいのが特徴です。
親が「腰が痛い」と言っているとき、何をすればいい?
まずは整形外科を受診することをおすすめします。「年のせいかな」「疲れかな」と様子を見ているうちに悪化するケースもあります。痛みが数日続くようであれば、レントゲンやMRIで確認してもらうのが安心です。
圧迫骨折の治療はどのくらいかかる?
一般的には1〜3ヶ月程度の安静が必要と言われています。コルセットで固定しながら、痛み止めで管理するのが基本です。ただし個人差があり、骨密度や場所によって異なります。母の場合は「1ヶ月は安静に」との指示でした。
まとめ|突然の介護、気づいたときがスタートでいい
母の圧迫骨折をきっかけに、私の「介護する側」としての日々が始まりました。
準備していたわけじゃないし、覚悟もできていなかった。でも、それって当たり前のことだと思います。
- 気づいてあげられなかったことを、責めなくていい
- 完璧な介護なんて、最初からできなくていい
- 「どうしよう」と戸惑ってもいい、それが普通の反応だから
診断から3ヶ月後、私がどんな気持ちになって、どんな選択をしたのか?それは次の記事でお伝えしますね。
今、介護で頑張りすぎていて、自分のことを後回しにしてしまっているかも…。
同じ状況で頑張りすぎている方へ。少し力を抜いてもいいんですよ。一人で全部抱えなくても大丈夫。続きは次の記事で話しますね。
診断から3ヶ月後、私がどんな選択をしたのかはこちらで書いています。
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