入院の書類にあった「保証人」の欄…。親が元気なうちはいいけど、そのあとは誰の名前を書けばいいんだろう。甥っ子に頼むのは、なんだか気が引けるし…。
痛いほどわかります…。実はその悩み、介護の仕事をしている私が、現場でいちばん突きつけられていることなんです。
48歳、未婚、子どもはいません。兄がいて、甥っ子もいます。でも正直に言うと、甥っ子に頼むことを考えるたびに、後ろめたくて、惨めな気持ちになるんです。
この記事は「こうすれば解決します」という話ではありません。介護の仕事をしている私が現場で見てきた光景と、同じ不安を抱えた私自身が身元保証NPOのパンフレットを取り寄せるところまで動いた、その話です。
それに、これは子どものいない人だけの話ではないと思うんです。子どもがいても遠くに住んでいたり、頼みにくい事情があったり。「頼れる人がいない」は、いろんな形であるんですよね。
答えはまだ出ていません。でも、同じ夜を過ごしている誰かに読んでほしくて書きました。
「保証人の欄」を前にして固まる日が、いつか来る
入院の同意書、施設の入居契約、賃貸を借りるときの保証人、会社に出す緊急連絡先。生きていると「誰かの名前」を書かされる場面って、意外とあるんですよね。
私も今はぜんぶ、親の名前で済んでいます。でも書くたびに思うんです。親が先に逝ったあとは、誰の名前を書けばいいんだろうって。
この瞬間が本当に嫌で。ただの書類仕事のはずが、そのたびに気持ちがずーんと重くなるんですよね。
実際、40代を過ぎてから部屋を借りたときも、保証人の欄には父の名前を書きました。
でも書きながら、これでいいのかなと思ったんです。父はもう年金暮らしですし、年齢も年齢です。収入のことを考えると、保証人として認めてもらいにくいこともあるみたいなんですよね。
今は保証会社を使えるところが多いので、借りること自体は昔よりずっと楽になりました。そこは本当にありがたいなと思います。
それでも、「緊急連絡先」の欄だけは必ず残るんです。契約のときも、更新のときも、必ず書く欄があります。
そのたびに、現実を目の当たりにするんですよね。親がいなくなったら、私はここに誰の名前を書くんだろう、って。
兄に頼む? 兄のお嫁さんは、私が1人でいることを内心「将来どうするの」と思っているかもしれない。甥っ子だって「おばさんのことまで?」と思うんじゃないか。
断りもなく甥っ子の名前を連絡先に書いていいのか。考えるたびに、後ろめたさで手が止まります。
「子どもいないの、結婚しないの、自業自得でしょ」なんて誰かに言われそうで。実際には誰も言っていないのに、先回りして惨めになってしまう。この感覚、わかる方いませんかね〜💦
最近甥っ子は結婚して、子どもも生まれました。将来なにかあったら、世話になるのは甥っ子夫婦なのかもしれない。だったら今のうちから関係を良くしておいたほうがいいのかな、と考えた時期もあります。
でも、…すぐに嫌になりました。
将来のためを思って、お嫁さんにいい顔をするなんて、正直めんどくさい。それに、打算で笑顔をつくっている自分のほうが、よっぽど嫌だなと思ってしまったんです。
介護の現場で、私は「自分の行く末」を見てしまう
私は介護の仕事で、いろいろなご家庭や施設に関わってきました。ひとり暮らしの未婚の女性。子どものいないご夫婦。ご主人に先立たれて、ひとり残された奥様。
そういう方と接するとき、どうしても自分と重ねてしまうんです。「私も、こうなっていくんだろうか」って。
※ここからの利用者さんのお話は、ご本人が特定されないよう細部を変えています。
緊急連絡先に「甥っ子夫婦」の名前を見つけた日
施設で暮らす認知症の女性がいました。昔は看護師さんとして働いていた、未婚で子どものいない方です。
その方のキーパーソン、つまり何かあったときの連絡先になっていたのが、甥っ子さんご夫婦でした。
書類の緊急連絡先の欄に、甥っ子さんご夫婦のお名前。それを見た瞬間、思ってしまったんです。
私も何かあったら、やっぱり甥っ子夫婦に頼むことになるんだろうか。
いつもそうなんです。こういう場面に出くわすたび、自分の行く末を先に見せられているようで、ちょっと暗くなってしまうというか、惨めになるというか…。
余命わずかなご主人が、奥様に残した遺言
子どものいないご夫婦のお宅に関わっていたときのこと。ご主人は余命わずかで、あとに残される奥様のために遺言書を用意されていました。
そこには、こんな意味の言葉が残されていました。
「何かあったときは、甥っ子に頼むか、NPOの後見人さんに頼むしかないんだよ」
最後の力で、残される人の「頼る先」を指差していく。その言葉が、どうしても自分のことのように思えました。
NPOの後見人さんと暮らしている方も、実は結構いる
暗い話ばかりではないんです。現場では、身寄りのない方がNPO法人の身元保証サービスや後見人さんに支えられて、穏やかに暮らしている姿も結構見てきました。
家族がいないと詰む、わけではない。ちゃんと「頼る先」を用意して暮らしている人が、現実にいる。これは介護の仕事をしていて知れた、数少ない安心材料でした。
母が骨折したとき「外の力を借りる」ことの大切さを実感しましたが、それは自分自身の老後にも言えることなんですよね。
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母の圧迫骨折、診断から3ヶ月後に気づいたこと|距離感と「外の力」を借りる選択
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だから私は、身元保証NPOのパンフレットを取り寄せた(2回目)
実は5年ほど前に一度、地元のNPO法人の身元保証サービスのパンフレットを取り寄せたことがあります。
2回目のきっかけは、意外なところからでした。通っている鍼灸の先生と、たまたま「身元保証をしてくれるNPOのサービスがあるらしいですよ」という話になったんです。
そうしたら先生、興味津々で。ああ、この不安を抱えているのは私だけじゃないんだなと思いました。
それで「先生の参考になれば」とパンフレットを取り寄せることに。5年も経てば内容が変わっているかもしれないので、自分のためにも、もう一度同じところへお願いしました。
正直な気持ちを書きます。お金があれば、兄弟にも甥っ子にも頼らず、こういうサービスにお願いしたい。
お金を払って頼むほうが、気楽なんです。後ろめたさを感じながら身内の名前を書くより、いい顔をしながら老後の保険をかけるより、堂々とお願いできる相手がいるほうが、私にはずっと安心できる気がしています。
身内の口約束が、いちばん危ういと思う理由
それに、たとえばの話ですけど。もし甥っ子が「おばさんの面倒は見るよ」と言ってくれたとしても、その言葉に甘えてはいけないなと思うんです。
言ってくれた気持ちは本物でも、10年先のことは誰にも分かりません。甥っ子には甥っ子の家庭があって、仕事があって、暮らしの事情はどんどん変わっていきます。
約束した側もされた側も悪くないのに、あとから「こんなはずじゃ」とお互いが苦しくなる。身内の口約束って、そういうトラブルの種になりやすいと思うんです。
だからこそ、お金を出してプロに任せたい。契約なら内容がはっきりしていて、お互いの「気持ち」に頼らなくて済みますから。
読んでいた本にも、同じことが書いてありました
実は少し前に、ワタナベ薫さんの『おひとりさまの生存戦略』という本の発売を知って、「これは私のことだ」と思い、すぐに書店へ買いに行きました。
もう読み終えたのですが、この本にも同じことが書いてあったんです。
多くの人が「姪っ子に頼めばいい」「兄弟にお願いしよう」と考えがちだけれど、そんなに簡単なものではない——保証人を頼むということは、万が一のときの医療費や入院費の支払い義務(連帯保証)、亡くなったときのご遺体の引き取りまで、重たい法的・金銭的な責任を負わせることなのだそうです。
だから著者のワタナベさん自身も、家族や親族には負わせたくない、「家族代行のプロ」である身元保証サービスを使う、と。私も、まったく同じ気持ちです。
ちなみにAmazonをのぞいたら、ベストセラー1位になっていました(2026年7月時点)。同じ不安を抱えている人が、それだけ多いということなんでしょうね。
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読み終えたあとの感想は、別の記事にまとめています。
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身元保証・死後事務・後見——3つの違いと費用の目安
でも、そういうサービスって手続きが大変そう…。お金も、かなりかかるんでしょう?
私も同じことが気になりました。だから資料を取り寄せたんです。分かったことを、正直に書きますね。
本によると、死後事務(携帯電話やクレジットカードの解約、SNSアカウントの削除、住んでいた部屋の片付けと退去手続きなど)は、頼む内容にもよるけれどおおよそ100万〜200万円程度を前払いしておくケースが一般的なのだとか。
決して安い金額ではないですよね。正直に言うと、私も今すぐ用意できる金額ではありません。
それでも、知らないままでいるよりずっといいと思っています。お金の準備はこれからでも、「こういう道がある」と知っておくことは今日からできますから。
だからこそ、元気なうちに資料請求や説明会で比べ始める価値があると思うんです。
こうしたサービスには、ざっくり言うと3つの種類があります。
- 身元保証…入院や施設入居のとき、保証人の代わりになってくれる
- 死後事務…亡くなったあとの手続きをしてくれる
- 後見…判断する力が弱くなったあとを支えてくれる
運営しているのはNPO法人だけでなく、一般社団法人や会社などいろいろです。国も2024年に「高齢者等終身サポート事業者ガイドライン」という指針を作っていて、少しずつ整備が進んでいる分野なんですね。私が取り寄せたのは、たまたま地元のNPO法人でした。
ただ、費用も内容も団体によって大きく違います。私もまだ資料を読み比べている段階なので、いきなり契約せず、資料請求から始めるのが安心だと思います。
それと、取り寄せた先のホームページを見てみたら、無料の説明会も定期的にやっているようでした。加入しなくても、説明会だけ参加して、分からないことを聞いてみる——そんな使い方もできるんですよね。
パンフレットを読み込んだら、その内容もまた記事にしますね。
「惨め」の正体は、たぶん選んでいないこと
ここまで考えてきて、ひとつ気づいたことがあります。
甥っ子に頼ること自体が惨めなんじゃない。何も決めないまま、なし崩しに頼ることになるのが惨めなんだと思います。
自分で調べて、比べて、「私はこうする」と選んだ結果なら、それが身内でもNPOでも、きっと惨めじゃない。
だから今の私にできる一歩は、資料を取り寄せること。そして、もしものときに家族が困らない「ありかリスト」を作っておくこと。この2つでした。
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身元保証サービスのよくある質問
身元保証のサービスって、何をしてくれるの?
団体によりますが、入院や施設入居のときの保証人の引き受け、緊急時の駆けつけ、亡くなったあとの手続き(死後事務)などです。どこまで頼めるかは団体ごとに違うので、資料で確認するのが確実です。
費用はどのくらいかかるの?
入会金・年会費・預けておくお金(預託金)など、仕組みも金額も団体によって大きく違います。私もいま資料を取り寄せて比較している段階です。1社だけで決めず、複数の資料を並べて見るのがおすすめです。
甥や姪に保証人を頼むのは非常識?
非常識ではありません。実際、甥っ子さん夫婦がキーパーソンになっている方を現場で見てきました。ただ、頼まれる側の負担はゼロではないので、黙って名前を書くのではなく、元気なうちに一度話しておけるのが理想だと思います。
何歳ごろから考えればいい?
元気で、自分で判断できるうちです。後見などの契約は、判断する力があるうちにしか結べないものもあります。私は48歳で2回目の資料請求をしました。早すぎることはないと感じています。
まとめ:頼る先は、惨めにならないうちに自分で選ぶ
- 保証人・緊急連絡先を書く場面は、これからの人生で必ず来る
- 身寄りがなくても、NPOの身元保証や後見人に支えられて暮らしている人は現実にいる
- 費用や内容は団体でぜんぶ違う。まずは資料請求や無料説明会から(契約は急がない)
- 「なし崩しに頼る」を「自分で選ぶ」に変えられたら、それはもう惨めじゃない
正直、私はまだ何も決めていません。それでも、「こういうところがあるんだ」と知っているだけで、安心できるんですよね。
私も、甥っ子の名前を書くことに勝手に落ち込んでいたけど…。まずは資料を取り寄せて、比べてみるところからなら始められそう。
それでいいんだと思います😊 私も5年かかって、やっと2回目の資料請求です。答えを急がなくていいから、「考え始めた自分」をちゃんと褒めてあげてくださいね☘️
パンフレットを読み比べたら、費用や中身のこともまた正直に書きます。同じ立場のあなたと、一緒に考えていけたら嬉しいです。
あなたの老後は、あなたが選んでいい。私もそう思って、今日も一歩ずつです🌸
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